【15-1】2020年までに、国際協定の下、義務に則って、森林・湿地・山地・乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系およびそれらのサービスの保全と回復、さらに持続可能な利用を確保します。
【15-2】2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進します。森林の減少を阻止して、劣化した森林を蘇らせて世界全体で新規植林と再植林を大幅に増加させます。世界ではおよそ16億人が森林に依存する形で生計を立てています。2010年〜2015年の間に世界で失われた森林面積は330万haです。
【15-3】毎年干ばつと砂漠化により失われる土地の面積は1200万haです。砂漠化への対処、干ばつ・洪水の影響を受け劣化した土地など土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成のために尽力します。
【15-4】生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に実施することで、持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化します。
【15-5】自然生息地の劣化を抑さえて、生物多様性の損失を食い止めます。2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅を防止するための緊急でなおかつ意味のある対策を講じます。現在確認されている動物種8300種のうち、8%はすでに絶滅し、22%が絶滅の危機にさらされています。
【15-6】国際合意に基づいて、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で平等な配分を推進します。遺伝資源への適切なアクセスを推進します。
【15-7】保護対象になっている動植物種の密猟や違法取引を緊急に撲滅するための対策を講じます。さらに違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処します。
【15-8】2020年までに、外来種の侵入を防止します。これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに群集を駆逐する優先種の駆除または根絶を行います。
【15-9】2020年までに国や地方の計画策定、開発プロセスと貧困削減のための戦略&会計に生態系と生物多様性の価値を組込みます。
(15-a)生物の多様性と生態系保全、さらにその持続的な利用のため、あらゆる資金源からの資金の動員や大幅な増額を行います。
(15-b)保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルの供給源から、持続可能な森林経営のための資金を調達します。同時に開発途上国への十分なインセンティブ付与のため、相当量の資源を動員します。
(15-c)持続的な生計機会を追求するため、地域コミュニティの能力アップを図るなど、保護種の密猟や違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化します。
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